パート3の「主題」を理解する
TOEICのリスニングセクションの「パート3」では、何よりも会話全体の「主題」を取る必要があります。「何についての会話なのか?」が理解できていなければ、「全問不正解」の可能性もありますからね。
英語の会話の場合、日本語と違い、会話の主題を「最初の方」に持ってくることが多いと言えます。「最も大切なことを最初に表現する」が英語の特徴であるため、アナウンスの最初の方は特に注意して耳を傾けておきたいところです。
しかし、会話の主題に関しては、多くの「引っかけ」が見られることも事実なんですよ。たとえば、学校内で生徒同士の会話が行われていたとしましょう。どうやら、映画の話をしているようなのですが、「昨日、○○って映画を観たよ。面白かったなぁ~」という会話から始まると、どうしても「○○という映画の話だな…」と私たちは思ってしまいます。しかし、話が進んでいくうちに、もう1人の話者が、「それって、△△って映画じゃないの?」と、相手の勘違いを指摘するセリフもよくあるんですよ。結局、この2人が話していたのは「△△」という映画のことであり、「○○」という映画を想定していた私たち受検者にとっては「危険な引っかけ」と言えるでしょう。
なお、会話のような長いアナウンスの場合、次のような勉強法を繰り返しておくと効果的ですよ。
まず、ノートを1冊用意します。100円ショップで売っているようなもので十分です。そして、「英語の会話」を聞きながら、「What」「When」「Where」「How」「Why」「Which」「Who」の、それぞれの疑問詞に当てはまる文言を書いていきます。当てはまるものがない場合は「None」と書いておきましょう。つまり、会話そのものを「通訳する作業」ではなく、「会話の重要事項を抜き取っていく作業」ということですね。この作業をあなたのリスニング練習に取り入れておくと、会話全体の流れをうまく掴めるようになりますよ。お手持ちのTOEICのリスニング教材を使っても良いですし、英語のニュース番組で練習しても良いでしょう。とくに、NHKや民放テレビ局での「同時通訳放送」はオススメですよ。無料で視聴できますしね。
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