パート4では「各疑問詞」を理解する
TOEICの「パート4」では、1人の話者による「ニュース原稿」や「講演」などのアナウンスが流れます。内容もパート3と比較して難しくなっており、日本人が苦手とする「英語の数字」もたくさん出てきます。したがって、この部分でスコアを落とす人が多いんですね。しかし、「受検者全体の正解率」と「各問題の配点」が反比例する「相対配点制度」をTOEICは採用しているため、受検者の多くがスコアを落とすパート4にこそ、高い配点が用意されているケースが多いのです。したがって、しっかりと対策を練って、ぜひ高い正解率を目指しておきましょう。
パート4では、およそ20~30秒のアナウンスが流れ、それに対して3つの問題を解答することになります。ここで「最もやってはいけないこと」とは、「完璧に聞こうとする姿勢」です。一見、完璧に聞いた方が正解率は高くなると思うのですが、よ~く考えてください。20~30秒の「日本語のニュース」が流れたとします。そのアナウンス後に、あなたは一言一句すら間違わずにそのニュースを復唱できるでしょうか?不可能ですよね。このように、日本語でも無理なことを英語で出来るはずはなく、要所だけをしっかりと聞く「ポイントリスニング」がパート4では大切になってきます。
ポイントリスニングのクセを付けるためには、やはり「各疑問詞の内容をアナウンスから聞き取る」という練習をしておきましょう。テレビのニュース番組の中には、「同時通訳放送」というものがあります。NHKの夜のニュースや、民放の夕方のニュース番組などがそうですね(新聞のテレビ欄に漢数字の「ニ」が付いている番組です)。パート4では、ニュースアナウンスもたくさん出題されるため、これらの同時通訳のニュース番組などでポイントリスニングをすると良いでしょう。
ノートを1冊買ってきて、リスニングをしながら各疑問詞の穴埋めをする作業です。それほど難しいものではありませんし、数か月この練習を行っておくと、かなりリスニング能力もアップするはずですよ。
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