TOEICの「パート4」では、「ニュースアナウンス」などもたくさん出題されます。この時、アナウンスの内容自体を理解するのも難しいのですが、日本人受験者が最も困るのが「数字」なんですね。「1000以上」の数字を早口の英語で言われると、何が何だか混乱してしまうそうです。しかも、それらの数字につく「単位」も「ドル」や「ポイント」、「人数」などと違うため、やはり数字リスニングの練習も「パート4攻略のカギ」と言えるのです。
しかし、どうやって数字リスニングの練習をするべきなのでしょうか?市販されているTOEICの教材にも限界がありますので、「常に、数字を含んだ新しいアナウンスが聞ける環境」が欲しいところだと思います。そこで紹介したいのが、「ネット動画」のニュースです。「ニコニコ動画」などがそうですね。また、「ヤフーアメリカ」や「ヤフーイギリス」などでも、ウェブ上から動画のニュースを視聴することが出来ます。これらの動画は、ほとんどのケースにおいて無料で視聴できますし、また、「何回も同じニュースが観られる」という特徴を持っています。
「何回も同じニュースが観られる」というのは嬉しいですね。1回だけの視聴だと、「何だっけ…?」となってしまいますが、自分で納得のいくまで何回も見られますので、ぜひ利用しておきたいところです。
ちなみに、オススメのニュースコンテンツは「経済ニュース」です。たくさんの経済専門用語も出てきますので、かなり理解するのが難しいと思います。しかし、ニュースの内容自体に耳を傾けるのではなく、あくまでも「数字リスニングの練習」ですので、数字に集中して聞くようにしてください。そして、英語で聞いた数字を、瞬時に頭の中で想像できるようになっておきましょう。
とくに株式のニュースなどは「超オススメ」ですよ~。「株価が上がったor下がった」などのように、使われる単語や表現の数も限定されていますし、その分だけ「ひたすら数字」が流れます。ここで一気に数字リスニングの能力を高めるのも面白いですね。
TOEICの「パート4」では、1人の話者による「ニュース原稿」や「講演」などのアナウンスが流れます。内容もパート3と比較して難しくなっており、日本人が苦手とする「英語の数字」もたくさん出てきます。したがって、この部分でスコアを落とす人が多いんですね。しかし、「受検者全体の正解率」と「各問題の配点」が反比例する「相対配点制度」をTOEICは採用しているため、受検者の多くがスコアを落とすパート4にこそ、高い配点が用意されているケースが多いのです。したがって、しっかりと対策を練って、ぜひ高い正解率を目指しておきましょう。
パート4では、およそ20~30秒のアナウンスが流れ、それに対して3つの問題を解答することになります。ここで「最もやってはいけないこと」とは、「完璧に聞こうとする姿勢」です。一見、完璧に聞いた方が正解率は高くなると思うのですが、よ~く考えてください。20~30秒の「日本語のニュース」が流れたとします。そのアナウンス後に、あなたは一言一句すら間違わずにそのニュースを復唱できるでしょうか?不可能ですよね。このように、日本語でも無理なことを英語で出来るはずはなく、要所だけをしっかりと聞く「ポイントリスニング」がパート4では大切になってきます。
ポイントリスニングのクセを付けるためには、やはり「各疑問詞の内容をアナウンスから聞き取る」という練習をしておきましょう。テレビのニュース番組の中には、「同時通訳放送」というものがあります。NHKの夜のニュースや、民放の夕方のニュース番組などがそうですね(新聞のテレビ欄に漢数字の「ニ」が付いている番組です)。パート4では、ニュースアナウンスもたくさん出題されるため、これらの同時通訳のニュース番組などでポイントリスニングをすると良いでしょう。
ノートを1冊買ってきて、リスニングをしながら各疑問詞の穴埋めをする作業です。それほど難しいものではありませんし、数か月この練習を行っておくと、かなりリスニング能力もアップするはずですよ。
TOEICリスニングパートの最大の山場である「パート4」ですが、ここでスコアを落とす人が多いですね。じつは、TOEICではちょっと変わった「採点方法」があるんですよ。「パート4」の具体的な攻略法を解説する前に紹介していきますね。
TOEICでは、受検者全体の「正解率が高い問題」に対しては、配点は低くなっています。一方、多くの受検者が間違った問題に対しては、「高い配点」が用意されているんですね。英語力が同じであれば、「何回受験してもスコアはほぼ同じ」という仕組みを実現させるため、受検者全体の正解率と反比例する「相対配点制度」が採用されているんですよ。ということは、多くの人がスコアを落とす「パート4」の各問題には、「高い配点」が用意されている可能性が高く、しっかりとした対策を練って正解率を上げる価値が非常に大きいと言えるのです。
そこで、まずは「パート4」の主題を取っていきましょう。主題を取らないと何も始まりませんし、「全問不正解」になる可能性もありますしね。
さて、「パート4」では、1人の話者がニュースの原稿などを読んでいるのですが、内容も難しく、また、日本人が苦手としている「英語の数字」もたくさん出てくるため、かなり苦労することになると思われます。しかし、下に紹介する「リスニング練習法」を繰り返しておけば、じつに簡単に全体の流れをつかめるようになるんですね。
方法は簡単です。アナウンスを聞きながら、「What」「When」「Where」「How」「Why」「Which」「Who」のそれぞれの疑問詞に該当する単語や文言をノートに書き入れていくだけです。この時、会話の中身を理解する必要はありません。あくまでも、「疑問詞に該当するもの」だけに集中して書き入れていきましょう。
そして、書き終わったら、今度はそのノートを見ながらもう一度アナウンスを聞いてください。するとどうでしょうか?アナウンス全体の流れや意味が、驚くほどスムーズに頭に入っていくんですよ。かなり効果の高い方法なので、ぜひ皆さんも1日1回程度はこの練習を繰り返してください。数カ月もすれば、リスニング能力も飛躍的にアップしているはずですよ。
TOEICのリスニングセクションの「パート3」では、何よりも会話全体の「主題」を取る必要があります。「何についての会話なのか?」が理解できていなければ、「全問不正解」の可能性もありますからね。
英語の会話の場合、日本語と違い、会話の主題を「最初の方」に持ってくることが多いと言えます。「最も大切なことを最初に表現する」が英語の特徴であるため、アナウンスの最初の方は特に注意して耳を傾けておきたいところです。
しかし、会話の主題に関しては、多くの「引っかけ」が見られることも事実なんですよ。たとえば、学校内で生徒同士の会話が行われていたとしましょう。どうやら、映画の話をしているようなのですが、「昨日、○○って映画を観たよ。面白かったなぁ~」という会話から始まると、どうしても「○○という映画の話だな…」と私たちは思ってしまいます。しかし、話が進んでいくうちに、もう1人の話者が、「それって、△△って映画じゃないの?」と、相手の勘違いを指摘するセリフもよくあるんですよ。結局、この2人が話していたのは「△△」という映画のことであり、「○○」という映画を想定していた私たち受検者にとっては「危険な引っかけ」と言えるでしょう。
なお、会話のような長いアナウンスの場合、次のような勉強法を繰り返しておくと効果的ですよ。
まず、ノートを1冊用意します。100円ショップで売っているようなもので十分です。そして、「英語の会話」を聞きながら、「What」「When」「Where」「How」「Why」「Which」「Who」の、それぞれの疑問詞に当てはまる文言を書いていきます。当てはまるものがない場合は「None」と書いておきましょう。つまり、会話そのものを「通訳する作業」ではなく、「会話の重要事項を抜き取っていく作業」ということですね。この作業をあなたのリスニング練習に取り入れておくと、会話全体の流れをうまく掴めるようになりますよ。お手持ちのTOEICのリスニング教材を使っても良いですし、英語のニュース番組で練習しても良いでしょう。とくに、NHKや民放テレビ局での「同時通訳放送」はオススメですよ。無料で視聴できますしね。
TOEICのリスニングセクションの後半部分に当たる「パート3」ですが、ここからは1問に対して「3つの問題」がそれぞれ用意されることになります。パート1やパート2では「一問一答」でしたので、それほど難しくないのは当然です。しかし、パート3以降は「一問三答」になるため、「聞き逃し」などによる失点が多く見られるんですね。
さて、2人の話者が簡単な会話を繰り広げるパート3では、会話全体の流れを効率よく掴むため、「登場人物の確認」も大切な要素になってきます。まずは「場面(どこで会話が行われているのか?)」をチェックすべきなのですが、場面が把握できれば、次は「誰と誰の会話なのか?」について確認しておきましょう。まぁ、聞いているうちにすぐ分かると思いますので、それほど敏感になる必要はないと思いますが、中には「生徒同士の会話」に見せかけて、「じつは片方は先生だった」という引っかけも存在しています。登場人物の把握は、それほど難しくないことは事実なのですが、「難しくない」と考えるあまり、引っかけに陥らないようにしておきたいものです。
また、問題の中には、「誰と誰の会話ですか?」というパターンもあるため、やはり油断は禁物と言えますね。したがって、「2人の登場人物」と「2人の関係」についてはしっかりとチェックしてください。
また、話者は2人ですが、会話の中で「第3の登場人物」が出てくることもあります。たとえば、「私の兄(弟)が○○大学に通っている」などのように、実際の話者としてではなく、「会話の中での登場人物」ということですね。もちろん、このような第3の登場人物は「聞き逃されやすい」ため、問題として扱われるケースも多いのです。
この「第3の人物」を聞き逃さないためには、会話のアナウンスが流れる前のブランクを利用して、問題分を先に読んでおきましょう。また、余裕があるなら選択肢にも軽く目を通しておきたいところです。「~の兄が…」のような表現があれば要注意ですよ。会話の中に第3の人物が出てくる可能性100%と言えますからね。
TOEICは、英検と並んで日本国内で最大の人気を誇る「英語資格」の1つです。学生の皆さんが「就職対策」のために受験する場合もありますし、また、社会人の方でも、「会社の方針で受験する」や「転職に備える」といった目的で受験される方が多いですね。
さて、TOEICは「リスニング」と「リーディング」の2つの部門に大きく分かれます。試験が始まると、最初に実施されるのが「リスニング問題」であり、「45分間程度」で「100問」を解答する必要があるんですね。しかも、今のTOEICのリスニング問題は、「アメリカ英語」、「イギリス英語」、「カナダ英語」、「オセアニア英語(オーストラリアやニュージーランド)」の4種類の英語が約25問ずつ、ランダムに出題されますので、以前のような「100%アメリカ英語だけ」よりも高度は対策が必要になっているのです。しかも、「最も点数が取りやすいパート1」も「20問→10問」に減らされましたので、「以前より点数が取れなくなった…」という人も多いのではないでしょうか?
これまで、「TOEICを1回も受験したことがない」という人の場合、ぜひ数回程度は本屋さんなどで売られているリスニング対策問題で練習しておきましょう。実際の試験では、解答が開始される前に、「解答方法」や「例題」などがアナウンスとして流れるのですが、やはり事前に全体の流れは知っておきたいですしね。必ず事前に何回も練習しておくことをオススメします。
なお、リスニング問題の解答に関しては、座席によって「有利・不利」があることがありますよね。着席している場所やスピーカーの角度などによって、「音声がちゃんと聞こえない…」というケースもあると思います。この場合は、説明アナウンスが流れている間に試験官に申し出ておきましょう。TOEICのリスニングでは、意外と知られていないことなのですが、最初の説明アナウンスの時は「音声がちゃんと聞きとれるかどうか?」をチェックする時間でもあるんですね。したがって、大切な試験でもありますので、うまく聞き取れない場合は恥ずかしがらずに申し出ておきましょう。
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