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パート3の「主題」を理解する

2010 年 6 月 30 日 Comments off

TOEICのリスニングセクションの「パート3」では、何よりも会話全体の「主題」を取る必要があります。「何についての会話なのか?」が理解できていなければ、「全問不正解」の可能性もありますからね。

英語の会話の場合、日本語と違い、会話の主題を「最初の方」に持ってくることが多いと言えます。「最も大切なことを最初に表現する」が英語の特徴であるため、アナウンスの最初の方は特に注意して耳を傾けておきたいところです。

しかし、会話の主題に関しては、多くの「引っかけ」が見られることも事実なんですよ。たとえば、学校内で生徒同士の会話が行われていたとしましょう。どうやら、映画の話をしているようなのですが、「昨日、○○って映画を観たよ。面白かったなぁ~」という会話から始まると、どうしても「○○という映画の話だな…」と私たちは思ってしまいます。しかし、話が進んでいくうちに、もう1人の話者が、「それって、△△って映画じゃないの?」と、相手の勘違いを指摘するセリフもよくあるんですよ。結局、この2人が話していたのは「△△」という映画のことであり、「○○」という映画を想定していた私たち受検者にとっては「危険な引っかけ」と言えるでしょう。

なお、会話のような長いアナウンスの場合、次のような勉強法を繰り返しておくと効果的ですよ。

まず、ノートを1冊用意します。100円ショップで売っているようなもので十分です。そして、「英語の会話」を聞きながら、「What」「When」「Where」「How」「Why」「Which」「Who」の、それぞれの疑問詞に当てはまる文言を書いていきます。当てはまるものがない場合は「None」と書いておきましょう。つまり、会話そのものを「通訳する作業」ではなく、「会話の重要事項を抜き取っていく作業」ということですね。この作業をあなたのリスニング練習に取り入れておくと、会話全体の流れをうまく掴めるようになりますよ。お手持ちのTOEICのリスニング教材を使っても良いですし、英語のニュース番組で練習しても良いでしょう。とくに、NHKや民放テレビ局での「同時通訳放送」はオススメですよ。無料で視聴できますしね。

パート3の登場人物を把握しておく

2010 年 6 月 29 日 Comments off

TOEICのリスニングセクションの後半部分に当たる「パート3」ですが、ここからは1問に対して「3つの問題」がそれぞれ用意されることになります。パート1やパート2では「一問一答」でしたので、それほど難しくないのは当然です。しかし、パート3以降は「一問三答」になるため、「聞き逃し」などによる失点が多く見られるんですね。

さて、2人の話者が簡単な会話を繰り広げるパート3では、会話全体の流れを効率よく掴むため、「登場人物の確認」も大切な要素になってきます。まずは「場面(どこで会話が行われているのか?)」をチェックすべきなのですが、場面が把握できれば、次は「誰と誰の会話なのか?」について確認しておきましょう。まぁ、聞いているうちにすぐ分かると思いますので、それほど敏感になる必要はないと思いますが、中には「生徒同士の会話」に見せかけて、「じつは片方は先生だった」という引っかけも存在しています。登場人物の把握は、それほど難しくないことは事実なのですが、「難しくない」と考えるあまり、引っかけに陥らないようにしておきたいものです。

また、問題の中には、「誰と誰の会話ですか?」というパターンもあるため、やはり油断は禁物と言えますね。したがって、「2人の登場人物」と「2人の関係」についてはしっかりとチェックしてください。

また、話者は2人ですが、会話の中で「第3の登場人物」が出てくることもあります。たとえば、「私の兄(弟)が○○大学に通っている」などのように、実際の話者としてではなく、「会話の中での登場人物」ということですね。もちろん、このような第3の登場人物は「聞き逃されやすい」ため、問題として扱われるケースも多いのです。

この「第3の人物」を聞き逃さないためには、会話のアナウンスが流れる前のブランクを利用して、問題分を先に読んでおきましょう。また、余裕があるなら選択肢にも軽く目を通しておきたいところです。「~の兄が…」のような表現があれば要注意ですよ。会話の中に第3の人物が出てくる可能性100%と言えますからね。

パート3では「場面」を理解しておこう

2010 年 6 月 28 日 Comments off

TOEICのリスニングセクションの後半部分に当たる、「パート3」と「パート4」ですが、ここから一気に難易度が上がります。というのも、「パート1」や「パート2」の場合、「1つのアナウンス」に対して問題も「1つ」しか出題されませんでした。「一問一答」という形式ですね。しかし「パート3以降」では、1つのアナウンスに対して、それぞれ「3つの問題」が出題されるのです(パート4も同じ)。したがって、「答えを探している間にアナウンスを聞き逃した…」という人も多く、それほど難しくないトピックの会話でも、「聞き逃しによる失点」が多く見られるパートなんですね。

そんな「聞き逃し」がよく見られる「パート3」では、会話全体の流れを効率的に把握するために、「まずは場面設定を理解する」ということが大切になってきます。パート3では、通常、2人の話者が登場します。たいていは学校内やオフィス内で繰り広げられている簡単な会話が続き、2人の会話が終了した後で、3つの問題を解答しているというパターンです。

だからこそ、「場面の把握」が大切になるんですよ。したがって、まずは「どこで会話しているのか?」を必ず確認しておきましょう。というのも、パート3でよく見られる問題として、「この会話はどこで行われていますか?」というパターンがあるのです。アナウンスの前には、数秒間の「ブランク(アナウンスが流れない無音の時間)」がありますので、このブランクを利用して、問題文を先に読んでおいてください。この時、「会話はどこで行われているのか?」という質問があれば、絶対に「場面把握」をしてください。それが「答え」ですから。

また、それと同時に「何についての会話なのか?」もチェックしておいてください。「どこで会話しているのか?」に関しては、時々、「学校のベルの音が効果音として流れる」のように「有難い演出」も見られますので、それほど把握するのに難しいとは思えません。しかし、会話の最初の部分には「何についての会話なのか?」が隠されていますので、こちらも必ずチェックしておきたいですね。